効果は照射の強さと回数によって比例し、持続的
名古屋市立大学の論文では治療終了後、約一年の寛解(ほぼ皮疹のない状態)が得られた症例が紹介されていました。
太陽の光(自然光)を浴びるという治療法は、かつて乾癬の治療などで取り入れられていたようで、これは現代におけるその強化版といったところでしょう。
外用剤と比べて紫外線療法(光線療法)の場合、免疫機能を司る細胞を殺すため寛解期間が以上に長いという印象があります。
わたしの患者としての経験では、掌蹠膿疱症は一度寛解すると、一定期間悪化しづらくなると思うので、患部を徹底的に治療したい場合や、ステロイドホルモンやビタミンD3などの外用剤の治療が効果的でない時に、対症療法として選択肢に入れても良いのではないかと思います。
アトピー性皮膚炎他、多くの皮膚疾患で治療法として用いられます。
ただ、非常に手間と時間がかかるため私の場合対症療法としての優先度は低く設定しました。
皮膚疾患があまりにひどく、ステロイドホルモン外用剤の使用が長期にわたるなどで効果が薄くなって来たと実感する方には試してみる価値のある対症療法だと考えます。
このページではPUVA療法を紹介していますが、それ以上に効果があると言われているエキシマライトという医療機器による治療や、照射面が大きく広範囲の病変の治療に向いているナローバンドUVBによる治療も確認できています。
紫外線によって症状を寛解させる点ではすべて同じ原理だと見受けられますので、自身の症状に何が合うのか、治療に紫外線療法を取り入れる方は試されると良いと思います。
「なぜ紫外線が効くのか?」→T細胞が死ぬことで病態が改善する
免疫機能を構成するT細胞が真皮に浸潤することが病態となる疾患では、紫外線療法(光線療法)によって浸潤するT細胞がアポトーシス(多細胞生物の体を構成する細胞の死に方の一種)に陥り、取り除かれるため病変がよくなるというメカニズムです。
内容が医師向きなので本当に研究されたい方には以下のPDFに詳しく書かれていますので紹介しますが、要点としては上述のとおりです。
対症療法の中でも比較的持続性のあるものと考えられますが、効果の強弱については照射する紫外線の強さと回数に比例すると考えます。
local PUVAバス療法
薬品(0.3%メトキサレンローション)を溶かした37~40°のお湯に患部を浸しUVA照射を行います。
これを一週間1~2回計20回行う事例が論文「掌蹠膿疱症に対する光線療法」(J Visual Dermatol 11:1073-1074,2012)にて紹介されていました。
非常に時間がかかるのだなという印象がありましたが、寛解期間が長いということを考えれば苦ではないかも知れません。
コメント
大阪市此花区にすごい先生がいます。
前谷耳鼻咽喉科という耳鼻科の先生です。
近所のお子さんの手足が真っ赤になってひどかったんですが、お母さんが調べて連れて行ったら一ヶ月くらいできれいになってしまいました。院長のブログを見てみると、ビオチンなどを使わず、独自の治療をされてるみたいです。
最初はビオチン療法と抗生剤をいただいて二年続き、デルモベート,ドボネックス、紫外線治療に変えて一年四ヵ月になり手は膿疱が出ず、足の皮は剥がれ続けてますが膿疱は出ていません。紫外線治療は二週間毎でしたが一年過ぎて今年の春から三週間毎にしています。やはり期間を延ばさない方がいいのでしょうか?