掌蹠膿疱症の治療…ステロイドホルモン外用剤

焼け石に水、でも使用をためらう時間がもったいない

結論から言って、私は積極的に使います。正確に言うと使うようになりました。
治療の最初については、焼け石に水のような根本治療ではない対症療法のうち、比較的リスクの高いものと認識していました。掌蹠膿疱症は手のひらと足の裏の炎症の寛解と憎悪を繰り返しますが、健康志向であったため、特にその副作用についてしばしば語られるステロイドの使用は悪と思っていましたが、歴史のある薬ですし、医師の処方の上しっかりと使用すればまったく恐れることのない安全な薬です。ステロイドを使用せずに我慢していた期間もありますが、症状が長引き、長引くことで患部を掻いたり、傷つけてしまうだけで良いことはありませんでした
そのため、掌蹠膿疱症が治る直前まで積極的に使っていました。
よく言われる副作用ですが、日本皮膚科学会のホームページで以下のような記述があります。
要約すると(1)手足の角層は暑いので副作用は出にくい(2)手足に塗布してその他の部分に副作用が現れることはないということです。

顔や陰部など角層(皮膚の最表層にある薄い層)が薄い部位では軟膏の吸収がよいため、強力なステロイド軟膏を外用しているとその皮膚が薄くなったり、皮膚が赤くなるなどの副作用があらわれることがあります。しかし、手足は角層が厚いので、副作用は出にくく、もし、副作用があらわれても、外用を中止したり、弱い軟膏に変更すれば心配ありません。また、手足の狭い範囲にステロイド軟膏を塗布したからといって、体のほかのところに副作用があらわれることはありません。

出典:公益社団法人 日本皮膚科学会 皮膚科Q&A [Q6ずっとステロイドを塗っても副作用は大丈夫ですか?]

医者に通わなくなる人には不向き

ステロイドは医師の処方と指導の上、しっかりと使用することが求められるため、勝手に使用を止めたり、医者に行かなくなったりする人には不向きです。
急にやめることで、体内の副腎皮質ホルモンが一時的に不足し症状が悪化することもあるということを意識して医師に使用方法については必ず自分から相談しましょう。
経験上、患者の多い皮膚科では医師がその説明が当たり前すぎて割愛されてしまう場合もあります。

副腎皮質ステロイドホルモン外用剤一覧

かゆみが強かったり、新しい皮疹がたくさん出る場合は強いステロイド軟膏を使用し、良くなってきたら弱いステロイド軟膏や活性型ビタミンD3軟膏に変更します。

ステロイド外用剤にはその強さがI群(最も強い)からV群(弱い)まで五段階に分類されます。
自分が処方されているものがどのレベルのものなのかを把握するためにこの表は随分と役立ちました。
治療期間の中で皮膚の湿疹レベルによって医師が何を処方するのか、把握していくと医師との円滑なコミュニケーションも可能になります。

分類
薬品名
I群
デルモベート®
ジフラール®
ダイアコート®
ストロンゲスト
(最も強い)
II群
アンテベート®
フルメタ®
マイザー®
メサデルム®
リンデロンDP®
ネリゾナ®
テクスメテン®
トプシム®
ビスダーム®
アドコルチン®
パンデル®
ベリーストロング
(とても強い)
III群
エクラー®
ザルックス®
ボアラ®
リンデロンV®
ベトネベート®
プロパデルム®
リドメックス®
フルコート®
ストロング
(強い)
IV群
ロコイド®
アルメタ®
ケナコルトA®
レダコート®
キンダベート®
ミディアム
(中間)
V群
コルテス®
プレドニゾロン®
ウィーク
(弱い)

出典:公益社団法人 日本皮膚科学会 皮膚科Q&A [Q5どんな治療法がありますか?]

どうしてもステロイドが嫌な人には?

免疫抑制剤の軟膏としてタクロリムス(軟膏)を使用することがあります。
強さとしてはステロイドのIII群ストロング(強い)に匹敵する効果があるとのことですが、患部がジュクジュクしている時などは火に油を注ぐようなもので非常に刺激があり痛みを伴います。

作用

【働き】

皮膚の免疫系の働きを低下させます。そうすることで、皮膚の炎症がしずまり、アトピー性皮膚炎の皮膚症状が改善します。症状をとる対症療法薬ですので病気の原因そのものは治せませんが、皮膚をよい状態に導き、かきむしりによる悪化の悪循環を断つという意味でも有用です。

実際の効果もよく、ステロイド外用薬の3群(強力)に匹敵します。リンデロンやフルコートと同じくらいです。とくに顔や首など皮膚のうすい部位での効き目がよく、顔の赤みや首の湿疹に最適です。また、皮膚萎縮などステロイド外用による副作用が心配されるとき、あるいは再燃時における寛解・維持療法にも向きます。

【薬理】

活性化したTリンパ球の機能を強力におさえることで、亢進した免疫作用を抑制します。そして、皮膚の炎症がひき、皮膚症状が改善します。ステロイドと異なり、皮膚の防御機能に悪影響をおよぼすこともほとんどありません。

特徴

免疫抑制外用薬です。免疫調整外用薬、カルシニューリン阻害外用薬と呼ばれることもあります。有効成分は免疫抑制薬のタクロリムスで、臓器移植後の拒絶反応予防薬として使われてきました。強力な免疫抑制作用を応用し、アトピー性皮膚炎用の軟膏剤として新たに開発されたものです。大人用とは別に、濃度のうすい小児用軟膏も発売されました。
アトピー性皮膚炎に広く使われているステロイド外用薬とは作用機序が違います。皮膚の防御機能を損なうことがなく、ステロイド外用薬の長期使用で問題となる皮膚萎縮を起こすこともありません。また中止後のリバウンド症状もほとんどないとされます。
ステロイドとともにアトピー性皮膚炎の治療に繁用されるようになりました。ステロイド外用により炎症がとれてから切り替えたり、治まっていた症状が悪化したときに処方されることが多いです。とくにステロイドが使いにくい顔面や首に好んで用いられます。
比較的新しい薬なので、長期的な有効性や安全性については十分検証されていません。今のところ、心配されるリンパ腫や皮膚がんの発生増加は認められず、それらのリスクはないものと考えられています。ただし、10年以上の長期使用時、あるいはその後の将来にわたる安全性や予後改善については今後の課題といえるかもしれません。

出典:お薬110番(http://www.interq.or.jp/)

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