掌蹠膿疱症の治療…かかない、むかない、刺激しない

「一掻き、一日やり直し、一剥き、一週やり直し」

これは自分で作った標語です。

人間というのはどうしても、凸凹しているものを平らにしたくなったり、出る杭は打ちたくなる性分です。

ニキビができると必ずつぶしてしまうという人っていますよね?

調べていくとこれは人間のもつ恐怖症のうちの一つ「醜形恐怖」のひとつなのではないか?と思います。

掌蹠膿疱症に限らず皮膚の疾患において「掻く」「剥く」「刺激する」は一利もありません。

『手のひらや足の裏は角層が厚いため、回復に時間がかかります。皮膚を触るほどよくなく、乾燥状態もいけません』
聖母病院(東京都)皮膚科の小林里実科長

出典:手のひらや足の裏に水ぶくれ、女性に多い掌蹠膿疱症

ヒスタミン酸が痒みの原因

「掻く」「剥く」「刺激する」ことによってヒスタミン酸が放出されます。
ヒスタミンが過剰に放出される事で、その周辺が痒くなるのです。
ちなみにヒスタミンが過剰に放出されるといかなる抗ヒスタミン剤も効かない場合があります。そうならないように「絶対にかかない、むかない、刺激しない」これを合言葉にしてください。

痒みとは

動物とは信じられないほどよくできたメカニズムが遺伝的に備わっています。人体を研究する科学者ほど最終的には非科学的なものの存在を信じざるを得ないと言うことをよく聞きますが、本当に神様のギフトのような絶妙なシステムが体内で働いているのだと思います。そのシステムの一つが痛み、すなわち痛覚で、その防衛反射機能としての役割はあまりに有名だと思います。
では痒みの意義とは何でしょうか?結論、現在は「わからない」とのことです。
以前は、痛みと同様にその防衛反射をさらに補強するものと思われていて、痛覚の軽微なものが痒みであり、掻くことで痒みが抑えられるのは明確な痛覚を与えるためと考えられていました。これに従えば痒いと感じた場合は掻いた方が、人体への警告を送る上で有効であると考えられます。ところが自然科学研究機構生理学研究所によると

2009年、痒みが痛みとは独立した神経経路をもった感覚であり、痛みには反応しない脳の頭頂葉内側部の楔前部で反応が起きていることが発見された

そうです。つまり、痛みとして体の危機を警告する機能の延長線上ではないということです。
これは面白い事実で、「痒い時掻く」という本能的行動が、体にとって良いものではないということです。つまり本能に従うと”痒みに過剰に反応してしまい痛いと自覚するまでに自身を自傷してしまうことがある”
ということです。太古に生きた人類が痒みを感じる疾患を患ったらそのまま自傷行為を繰り返し、絶命したのでしょうか?もしくはそれこそが優位な遺伝子を後世に残す仕組みなのでしょうか?
少し難しい話となりましたが、要約すると痒みが発生したとき、本能に従って掻いたところで良いことはないということです。
なぜこんな説明をしたかというと、私はかつて「痒いと感じたら本能に赴くまま掻く方が体には良いはずだ」と誤った認識を持ってしまったために、「掻く」、「剥く」、「刺激する」を繰り返し症状の改善が大きく遅延したという苦い経験があるからです。

“痒みを引き起こす代表的な原因物質であるヒスタミンが痛みの神経を活動させたり、ブラジキニンやカプサイシンなどの痛みの原因物質が痒みの神経を活動させることがわかっており、痒みと痛みは非常に複雑に関係していると考えられているが、これらがどのような経路(内側毛帯路、脊髄視床路、皮質脊髄路など)で伝えられるか、同じく頭頂葉にある一次体性感覚野を含む中心後回との関連性は未だ解明されていない。”

出典:ウィキペディア「痒み」

剥けそうな皮も絶対に放置

今にも剥がれそうな皮があるとしても、自然に剥がれるまで放置します。無理に手ではがし始めると、周辺の皮もはがし始める修正を人間は持っています。すでに上述しましたが人間というのはどうしても、凸凹しているものを平らにしたくなったり、出る杭は打ちたくなる性分だということを忘れないようにしましょう。もし患部がそのような状態にあっても見てみないふりをします。「一剥き、一週やり直し」と心に念じてください

海水は効くは幻想

私はさまざまな治療を試す一環で、あるサイトでアトピー性皮膚疾患の治療法の一つに海水療法があるというものを見つけ、実際に沖縄の竹富島で4日間毎日海水に患部を浸すということを試しました。効果があるばかりか症状は悪化しました。決して海水が悪いというわけではなく悪化させた原因は「刺激」です。刺激することによってヒスタミンが活動的になるためです。もちろん患部が治り切ったら海水を浸しても問題はないはずですが、掌蹠膿疱症の治療中海水に患部を浸すのはなるべく避けましょう。
いろいろ試したいとは考えるのは当然だと思いますが大丈夫です。海水に浸からなくても症状は治ります。
さほど神経質になる必要はないですが、海には魚獲時に魚に付着している可能性のある海洋性ヒスタミン産生菌というものも存在しています。(痒みとは関係なく、夏場などに食中毒を起こすものです。)

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