検索数で読み解く「掌蹠膿疱症性骨関節炎」の傾向と対策

通称SAPHO症候群
掌蹠膿疱症性骨関節炎とは?

gravure_226_mikarika掌蹠膿疱症.comイメージモデル
そもそも鎖骨、胸骨、脊椎、骨盤などは皮膚由来の骨で、筋肉由来の四肢の骨とは違います。
これらの皮膚由来の骨は、骨膜が増殖し、カルシウムが沈着して骨が成長したり、古くなった骨を適宜交換したりする動きが見られます。
掌蹠膿疱症によって免疫機能が異常をきたすと、皮膚と同様にA抗体が多量に沈着します。
すると、骨の形成に関わっている細胞の活性が阻害されたり、骨膜の形成層がどんどん厚くなってカルシウムが沈着します。
その結果、骨が肥厚・変形したり、糜爛(びらん)状になって破壊されます。
掌蹠膿疱症の症状の線上で、同様の機序が骨病変になって表れた時に掌蹠膿疱症骨関節炎を発生すると考えられています。
よく、掌蹠膿疱症がひどい場合掌蹠膿疱症骨関節炎を併発するという文献を読みますが、筆者は懐疑的です。
症状は個人差があり、発生する局所が手のひらなのか、足の裏なのか、骨なのかという違いではないかと考えています。
骨に発症するとその痛みから重症と捉えられるであるという認識を持っています。

なお、一般的に、骨に病気が発生すると、この破壊と再生のバランスが崩れ、骨を作りすぎてしまったり(骨造成、骨硬化)、作らなかったり(骨吸収、溶骨)といった現象が起こります。

なぜSAPHO症候群と呼ぶのか?

1961年に米国のWindomらが「集簇性ざ瘡と関節炎」として報告し、次いで、本邦からも1967年に「掌蹠膿疱症を伴った両側鎖骨骨髄炎の症例」として報告した疾患で、その後、1987年に仏国のChamotらによって同国の全国調査により集められた85症例が検討された結果”SAPHO”という略称で提案された疾患概念とのことです。
すなわち、その特徴であるSynovitis(滑膜炎)、Acne(ざ瘡)、Pustulosis(膿疱症)、Hyperostosis(骨化過剰症)、Osteitis(骨炎)の頭文字を取り命名され、特にこの中で炎症性の骨炎が重要な構成要素である症候群です。

自覚症状がない場合も。
その検査方法は?

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「骨シンチグラフィー」という検査が有効だという報告があります。
癌が骨へ転移しているかどうかを検出するのに頻繁に利用されているようです。

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掌蹠膿疱症性骨関節炎の傾向

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データはこちらからDLできます。(Keyword Planner 2015-10-20 at 12_12_07)

全体と比較して、1カ月ほど前倒しになる傾向が見られます。
年間を通して、手のひらや足の裏と比較して早く症状が現れることも考えられますが、症状が深刻であるため検索エンジン上で情報の収集が早く行われるというとも読み取れます。
筆者の経験上、手のひらや足の裏とは比較にならないほどの苦痛で、寝ても起きても激痛に苛まれました。
幸い症状を自覚するのが早く、仕事を休養し、禁煙ビオチン治療法で集中的に治療を行ったので苦しかった期間は10日ほどで済みました。(この間、ほとんど自宅で入院しているような状態でした。)
医療的治療法としてはビオチン治療法のみでしたが、これは即効性があるものではないので、やはり休養と禁煙のインパクトが大かったのではないかと思います。どちらも扁桃に対しては良いものなので、ビオチン不足というよりも病巣感染による発症と自己分析しています。
何度もお伝えしているように、掌蹠膿疱症の発生機序は人によってさまざまなので、ご自身が同様の症状に悩まれる場合、徹底的な自己分析の上、治療法を判断してください。
いずれにしても早期に自覚することが肝要です。
筆者は、掌蹠膿疱症についてかなり研究をしたと自負できるようになった今であれば、即抗生剤を使用した治療を取り入れます。

今回は掌蹠膿疱症性関節炎(SAPHO症候群)についてまとめてみました。
この情報がみなさんの治療に役立てれば幸いです。